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歌と猫と哀しみと。 [猫]

ラジカセから流れる歌、数年前に流行った歌です。若く、魅力的な女性歌手の歌です。同じキーで歌えるように我とわが身にプレッシャー掛けて猛勉強中(苦笑)
さて、ここの所、友人知人に色々な事が相次いで起こりました。私と同じように未亡人になってしまった人、ひ孫が生まれた人、家族に病人が出てしまった人。哀しみに暮れる人もあれば、ひ孫を囲んで親戚中がハッピーな人もいます。人生は本当に悲喜こもごもが繰り返されるのですね。
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今の私、相変わらず、生活は苦しく、体調も今一つ。しかし持ち前の好奇心と集中力はいまだに健在だと思っています。またそう思わないと生きてはゆけません。
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トラ吉が逝って今日で1週間目。その存在の大きさに今更ながら驚いています。心の中に大きな空洞を抱えた儘で生きる私、ちょっとの風が吹けばもう飛ばされそうです。
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去年家に迎えた三毛猫ミーちゃんは、殆んど感情表現も乏しく、鳴く事もしません。家に来て数か月の頃の大病がそうさせたのでしょうか? ただ眠る時は私の傍に。この三毛猫が今は唯一の話し相手です。
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三毛猫と言ってもその模様は黒と茶と白が幅の広い横縞模様、手足は白が殆んどです。目から上の顔はやぱり黒と茶と白ですが、全体に黒色が目立ちます。小さな鼻と口なのであまり鳴声も出しません。鳴かない猫はネズミを捕る、昔はそう言った様ですが、今はネズミは殆んどいませんから、狩猟はなし。もっぱら食卓の私の食事やお八つが、その対象になります。
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そんな平凡な日々ですが、トラ吉不在の我家はなんだか火の消えたようです。私が呼べば「みゃーん」と来てくれ、「マミー」と呼びながら私を探し回る姿はもうありません。かなり大きい猫でしたので、存在感もみーちゃんとは一味違いました。
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そのみーちゃん、只今、特訓中。まず、トイレ。これは直ぐ出来ました。御座り、これは出来ません。食餌の食べ方、これもテーブルいっぱいに広げて散らかします。(直るのでしょうか?) 兎に角抱っこ抱っこと言って、膝に乗ってきます。鋭い爪が痛いです。もう少し年取ったらそれもいいでしょうが、今は猫を膝に抱っこするより、一曲でも多くの歌を覚え、教室の運営を安定させたい私です。
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さて4月、新たな出発が何かと多いこの季節。私も心ならずではありますが、ミーちゃんと二人だけの新生活が始まっています。猫と人間、形や食餌は違っていても同じ生き物同志、必ず分かり合えると思います。あまり丈夫でないこの三毛猫チャンですが、掛けてあげられる経費はほんの僅かです。助け合いながらこれからも生きて行くつもり。
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そう言えば仏壇に刻まれた猫のような染み、また鮮明になりました。きっと何かの吉兆かと思っています。ご先祖に猫の好きな方がいらしたのでしょうか、それと私、前世は猫だったのでしょうか?
何としても一人暮らしを自信をもって暮らせるようにしたいのです。女性の地位向上はいいけれど、本当に女性でも安心して暮らせる世の中になって欲しいです。福祉行政は案外子供有で子育中の女性には優しいけれど、高齢で一人暮らし(私の様な)にはとても、寒いです。
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私の場合も3年前、夫に逝かれてしまったその後の日々は、三度の食事もままならない生活に陥りました。役所や福祉関係を探しては電話の日々、しかしそんな私に当たる光はほんの僅か、絶望の日々でした。それを聴きつけた友人知人からの援助で此処までたどり着きました。孤独と生活苦で幾たびか線路をの覗き込みました。もっともっときめ細かな行政が望まれます。大火傷で空腹な日々なのに福祉の件で聴きたいと役所に電話しても、一度書類を揃えて来て下さいと言うばかり、これは血の通った福祉ではありませんね。
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きめ細かな行政にするためには地域との協力体制が必要ではありますが、なんでも自治会を通すような現行では非会員は全く見向かれず、非業の死さえ免れない事もあり得ます。地域におられる民生委員のかたも沢山の方を担当するので、そうそうは手が回らないのが実情のようです。やっぱり昔のように、向こう三軒両隣、人と人との温もりにしか高齢化社会を生き抜く道は無いようです。
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地域活性がこれからの政治には大切な事だと知りながら、実情を知らなければ対策は立てられません。一部の自治会館が一部自治会員だけの城になっている事も疑問です。どうか為政者の皆様、その関係者の皆様、心ある政治をお願いします。高齢者が平成の姥捨て山のような目に合わない為にも、官民一体になってこの高齢化社会を乗り切りたいですね。それが子供たちの明るい未来に繋がるのですから。




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お別れはキッスで。 [猫]

柔らかい唇でした。痛い痛いと泣き喚く私にそっとキッスするのは彼。今年19歳になったトラ吉です。先日の打撲から4日目の夜の事でした。寝返りしたとたんの激痛に思わず大声で泣き叫んでしまった私。
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足元で静かに寝ていたトラ吉(いいえもしかしたら息絶え絶えだったのかも知れません)が近寄ってきました。そして顔を近づけると私の下唇をかるく甘噛みしました。「大丈夫? 大丈夫? 痛いの?」それから私の横に顔をこちらに向けて横たわりました。
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毎晩の日課は枕元の小さなカセットテーブレコーダーで、私がその日に歌った歌を二人で聞く事です。トラは何時も眼を細めて聞き入っています。しかしあいにくその夜は痛さでかけられませんでした。私はいつの間にか眠ったようです。
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トラ吉が動き出した気配にはっと目覚めた私、様子が変です。トラ吉がとても悲しそうな声で、しかし澄んだ綺麗な声で首を上げて鳴いています。遠吠えのような感じでした。それから此方を見て大きく口を開けました。そしてもう一度。そのまま倒れ込むように私の腕の中に。これが臨終なのか迷いましたが、いそいで寝かして体中をマッサージ。足の指や手の指も。再び心臓が動く気がして…。まだ体は温かです。しかし1時間後には硬くなっていきました。
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そして暫くして、私は一足先に逝った夫の元へ送るための準備を始めました。外が白み始めても眠らずにひたすら仏壇の先祖や先輩ペットの犬達にお線香を手向けて頼みました。優しく迎えてあげて欲しいと、労ってやってほしいと。
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ペット霊園の担当者さんが迎えに来て呉れ、ペット霊柩車に乗ったトラ吉に私は手を合わせてさよならを。小雨の中でしたので、角を曲がるまでの見送りでした。今も時々彼の声が聞えます。マミーマミーと鳴いた彼。獣医さんに『もう無理だよ』と言われてから5年以上も頑張って呉れました。特に夫が逝った後は、私の後見人と思うほど、信頼できる同居人だったシバトラ猫のトラ吉。
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時ならぬ雪も霙も、私の涙。人間の方が送る側にならなければ彼等はもっと不幸になってしまうけれど、私はトラ吉に『送って貰いたかった』それ程、心強い男らしい猫でした。
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もうこれが最後と思っていた昨年秋、もう1匹の三毛猫が来ました。ご近所の飼主さんが他界したからです。そしてもう一匹、いつの間に庭に住み着いたグレーに白足袋、白手袋の雄猫チビ、しかしこの仔は1週間ほど前から他家に行って帰って来ません。トラ吉の死期を予感していたのかも知れません。
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そしてトラ吉もまるで入定するかのように食餌も殆んどとらず、水だけで10日ぐらい過ごし、口臭も無い程綺麗なままで去って行きました。見事です。尊敬に値する最期です。さような、さようならトラ吉、そして最後のキッスありがとう~。
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※写真はトラ吉の3年位前までの写真です。
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横隔膜は大丈夫? [猫]

老猫トラ吉は18歳になります。公園で逢った時、彼は1.5歳でした。故マリ号(ミックス犬)が母親がわりでとても気立ての優しい猫になりました。しかし体には沢山癌があり、鼻にもあります。その彼が数日まえから重篤な状態にまでなっています。
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私の長い髪が大好きなトラ君、来世があるのなら、今度は私が猫でトラが飼主? いいえ恋人同士で出会いたいです。思いやりのある優しい猫。お別れの日が来るのは辛いですが、この家で母を送り、夫をおくり、そしてまた2頭の室内犬マリ、コリを送りました。そして今度も最愛のトラ吉を送るのでしょうか?気が滅入ります。
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教室を開業して6カ月、まだまだ少人数ですが、好い受講生さんに恵まれて幸せな日々を送っています。他人に何かを教える、この作業はとてお難しい事ですが、音楽の場合はさらに難し気がします。その理由は音楽への嗜好はかなり先天的な個性だと思えるからです。
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そこで、私の教室ではまずコミュニュケーションを大切に考えています。歌の実技だけえは伝わらない細かなニュアンスを伝える為には、耳を傾けて貰えるいい関係が必要なのです。数値や形で伝えられないリテールの部分、それは見て、聴いて、理解する必要があると私は思っています。そしてそれが出来た時、ついつい手を取り合って喜びを共有したい程の私です。
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世代も違う、性別も生き方も様々な方々ですが、歌に対する思いはみな一緒。歌が大好き、そして最近では「歌う事は健康に良い」が共通キーワードになっています。確かに歌う事で心身の健康にかなり効果がありと今、期待されています。私も虚弱な体質でしたが、歌を続けて居るうちに、健康には少しずつ自信が付いてきたと、思っています。
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しかしそんな自惚れは見事折られてしまいました。先週の金曜日の昼下がり、私は駅への近道を少し足早に歩いていました。もう目の前が駅という路地の終点間際、急に体が…、思った時には両膝が地面についていました。次に感じたのは、右胸の痛み、まるで『滑り込みセーフ』したような恰好で地面に貼りついていた私、何が起こったのか理解できません。そしてあの事が頭を過ります。キャー大変、私の横隔膜は大丈夫? 
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そうなのです。歌う為に大切な大切な横隔膜、確か肋骨付近?  体を障って痛みを確認したくも起きられません。ガマガエル状態。 首を回せたので斜め後ろをみると、運動服の子供達が4.5人歩いてきます。良かった!と思いましたが、彼等は一瞥すると笑いながら、路地へ左折して行きました。数分だったのか、数秒だったのか、どう起き上ったかも覚えていませんが、ふらふら状態で駅に行き、電車に乗って教室にたどり着きました。
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そして教室での私はいつものように、持参したおにぎりもプリンも平らげ、訪問者のUさんとも1時間程歓談しました。その日は用事が多く、教室を出てからも川越西口の川越南公民館と水道局へ。最後は知人のお店へ。そこで貼り薬を頂き、美味しい焼きそばとサラダをご馳走になり、猫の餌や食品を東武ストアーで買い、電車に乗り、最寄り駅からは徒歩で我家へ。床に入れたのは12時過ぎでした。
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そして、やれやれと思ったのも束の間、大変な光景を目にしました。新しい掛布団に鮮血と煮凝りの様な物が、その汚物が何だったのか今でも分りません。病気のトラ吉なのか三毛猫のミーちゃんなのか?でも考えるよりは兎に角掃除。掃除には30分ほど掛かりましたが、その最中に胸に痛みが走りだしました。流石にちょっと涙が零れました。こんな事に負ける自分の意気地なさに怒りを覚えながらも、やっぱりシクシクと泣きました。二匹の猫はすまなそうに首を垂れて蹲っています。
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ごめん、ごめん貴方達が悪いんじゃないのよ。こんなに遅くなってごめんね。外猫さんへの食餌もその夜は僅か、翌朝は昨日って飼ってきたカリカリとパウチに入ったの魚フレークを。室内猫で老猫トラ吉は殆んど水ばかり。しかしこの週末はとても大切な週末でした。新しい受講生の方が見えるのです。その日も次の日曜日も教室へ。しかしその時間が有ったればこそ、これからの私があるのですから、トラ吉を信じて留守にしました。
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人も動物もいつかはたった一人で旅発ちます。でもその最後の瞬間が幸せである為には、いい出会い、いい仲間。そして一つ、あの世でも自慢出来る実績や経験を持つことです。それがあれば、幸せな人生だと言い切れると思います。お陰様で私、あの世に逝ったら自慢できることがやっと見つかりました。後は実績を重ねて行きたいと思っています。
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嫌いだから…と言われても。 [猫]

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えっ嫌われちゃったの、誰に? いいえ嫌われたのは私ではありません。猫達です。近所のSさん、猫が嫌いで嫌いでその姿を見ると追いかけ回すそうです。何故かなと考えてみました。
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Sさんは野菜つくりの名人、まえに頂いた玉葱も本当にお月様のようにまん丸で甘くて忘れられない程美味しかったです。しかし猫が大嫌いで、いつかは可哀そうと知りつつ、窮鼠剤をかけました。その猫ボロボロになって一年後に見た時は、面影の無い程でした。
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今朝の事です。隣のK夫人が公園の私にすごい剣幕で怒鳴りますす。聞けば庭に猫の糞が7個、もう我慢できないそうです。「でも水道で流せば?」、「私は大嫌いなんだから~、餌やってる人が掃除しなさいよ」。「エツ、私がお宅の庭を?」「……」
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「どうせ空いてるんだから、あそこに全部入れておきなさいよ~」と私の家の2階部分(アパート部分)を指した。馬鹿馬鹿しいと思ったが私も怒鳴りました。「お宅は一年中殆んど留守で防犯の点でも、雪掻きの件でも、全部私がしているのよ。それで近所に迷惑かけていないと思うの。一度だって留守中お世話になってますって言ったかしら?」
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その後、今度は近所のS婦人がお隣にお裾分けを持って歩いてきました。帰りがけに公園のそばで私は聴きました。「奥さんも猫は嫌いですか?」「主人が大嫌いで猫を追いかけまわすのが嫌なの。何処かにやって欲しいわ」。「でもそうすれば、送られた先がまた困るでしょ」。
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「でも公園の手入れしようとしても糞が有って気持ち悪いし、猫は河原にでも追いやれば適当に生きてるんじゃないの」。「そんな可哀そうな事しなくたって、私もずっと糞は取っているし」。すると興奮して、「じゃああなたは人間と猫とどっちが大事なの?」
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私は猫が大事だと言いました。「そうじゃあ今、猫の餌遣り条例ができて、犯罪に成るそうだからそれでよかったら勝手に」そう言って帰ってっ行きました。 この奥さんはかつては優しい方だったのですが、自治会の回覧板以来、猫嫌いになりました。
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どちらにしてももう近所とは仲良くは成れません。22件あるお宅の殆んどは庭と家がほぼ半分ずつの割合です。我家は賃貸用の部分があるので庭は少ないのですが。近所の家では広い庭で家庭菜園や花の栽培をしています。
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それで、この餌遣り条例、どんな条例なのかは別として、動物愛護法では例え野良猫でも殺傷すれば逮捕です。しかし餌をやらない事も死に追いやる訳ですから、動物愛護法とは真っ向から対立します。なのに何故この条例が適用され、餌遣りの人は逮捕されるのでしょうか?これでは恐怖政治、SF映画の暗黒時代です。
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そんな事しなくても地域猫を推進して行けばいい街になるのに。ところが地域猫の団体にするには条件がなかなか厳しく、高齢化が進んだこの町にはそぐいません。折角いい考えなのですから、この地域猫運動が推進できるように細かな条件の見直しをして、地域で猫を飼育管理できるようにしたいですね。
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個人にお金や労働の負担が大きすぎては、その気があっても参加して呉れません。みんなの納得できる地域猫のいる町。これこ若しかしたら、町おこしのいいテーマになるかも知れないと、ふと思う私です。川越の市中にも猫カフェが随分できています。この川べりの学生町、私の頭に何かがひらめいた気がしました。

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オリジナル写真集が出来ました。 [猫]

猫の本ができました。と言っても試作品ですが、3冊の完成品が届きました。写真を取って、webで編集して、注文します。数年前にポケットサイズを作って以来です。大切な猫友さんんへの感謝を込めて作成しました。出来栄えが良ければ、猫カフェなどに置いて貰って、地域猫も家猫やワンチャンのように公民権を取ってあげたいと思っています。
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今夜はひな祭り、家にも古い博多人形が数点ありますが、もう数十年桐ダンスの上に飾ったままです。雛の夜は母と雛あられを食べ、すこしお酒を飲んで祝ったものです。ぬるめの日本酒が母の好みでした。オランダかるたと言って、二人で花札で遊んだものです。600間というあそび方です。父が長崎の人でしたから。九州の遊び方だそうです。
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そんな雛の夜はゆったりとお湯につかり、長い髪をあらいました。ところがどうした事か、ドライヤーが見つからず、仕方なしにファンヒターで乾かしました。一人暮らしなのに大きな盛り合わせのお刺身を奮発して買い、家猫達と食べました。三寒四温のこの季節、心模様も同じよう。何だか人恋しい夜です。
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三角公園の天使 [猫]

地域猫ふうちゃんのアルバムが出来ました。完成品は10日後に届くそうですが。今回は流石に入稿から編集までをすべて一人でしたので、かなりハードでした。編集になってからも写真の入れ替え等で、徹夜を2回しました。眠くはないのですが、足が鉛のように重たくなって流石に心臓も苦しくなりました。
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しかし最後のあとがきが済んだとき、一陣の風が部屋を駆け抜けた気がしました。閉塞していたこの部屋の悪鬼が出て行ったのです。迷信やなんかではなくその悪鬼は私の心の中に居たのだと思います。
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突然の競売事件から2年半たちました。配偶者の死という一大事の後には、生き地獄が待っていました。脅し、何回もの侵入(未遂)、嫌がらせ電話、偽領収書の出回り事等々、想像もできないような出来事が私を追いかけてきます。そして解決までの長い時間に髪も皮膚も見たことも無い程の老婆の様になりました。まさに現代の怪談です。
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しかし、私はこのままでは死にたくないと思いました。心に燃え盛る憎悪の炎、債権者や死者に向けた激しい憎悪の炎です。私自身の身を焼く程の激しい憎悪でした。
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そんなときに出逢ったふうちゃん、彼女との日々はあまりにも麗しいものでした。かつて経験のない程繊細で、心優しく、しかし凛としたふうちゃん。カメラのレンズ越しのふうちゃんは、私よりずっと大人でした。出会いから1年。思いがけない方向に運命が好転。そして立ち直った私がこうしてるのです。
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この幸運はふうちゃんのあの優しさ、辛抱強さ、逞しさ、気遣い、真摯さのお蔭です。小さな小さなチャトラ猫、でも今度会う時はきっときっと人間になったふうちゃんに逢いたい、そう思える猫のふうちゃんです。
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アルバムの最後のページを閉めた時、私はとても清々しい気持ちになりました。出来栄えは別としても満足感で一杯でした。そして生まれ変わった気分です。何故かと言えば、外で暮らすノラ君や地域猫達に比べたら、私の苦労などはまだまだ序の口だったからです。彼等は毎日が命がけなのですから。
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アルバムからは疲労困憊のふうちゃん、何故か心楽しそうなふうちゃん、ちょっと不安げなふうちゃん等沢山の表情が見とれます。なのに文句も云わず、人も妬まず、少しの食餌に全身で喜びを表しています。人間には真似できない程、素晴らしい精神世界です。
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話がずれましたが、本づくりはとても有意義でした。ふうちゃんお表情の向こう側の感情を考えた時、、自分の弱さや拘りが恥ずかしいと思いました。こんなに大らかな命があるのに、人で生きる事へのこだわりが可笑しくなりました。ふうちゃんのようにもっともっとおおらかにいきよう~。
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命とはなにか、自分だけのものではない宇宙の財産です。人間も猫も次元は同じです。そう考えた時、わずか数年の苦しみの為に、これからの人生を無駄にすることは愚である。そう思いました。憎しみもまた愚の感情でした。そして憎悪すれば痛むのは私の心と身体に外ならない事を悟りました。そう思った時、心の中から悪鬼が退散したのです。
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もう大丈夫何があっても大丈夫、ふうちゃんのように無心に人を愛して、素直に生きる方が本当の幸せなのだと知った私です。そしてこの本のテーマを『三角公園の天使』と決めました。

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猫と共生できるまちづくり [猫]

あれほど大切な教室を休みました。あってはならない事です。でももう体が動きません。あれだけいろいろ話したのに、自治会はまた猫被害を回覧板に載せました。一部会員の意向を汲んでの事です。
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『餌遣りをするな』のビラが貼られています。このビラを正義の言葉と思って貼っている方もあるでしょう。師走の街で猫に餌遣りする方も、人目を避けるしかないのです。ですが、このチラシの文句、良く考えると猫を完全に拒否する文言ですね、餓死させるように、住民に促している訳ですから、かなりきわどい文章です。猫の殺傷は犯罪です。
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飽食の時代です。残飯の山が出ても、猫達には最早ここも餌場ではありません。誰かが上げなければ、無抵抗で哀れな猫達は餓死をまつだけです。せめて水のひと滴でも。しかし散水栓から落ちる雫の溜まり、もしくは雨の溜まり、それさえ毎朝捨てている方も見かけます。猫が来ると嫌だから。そして長期に留守の時は、近所が代わって猫から天の水を奪います。これまさに地獄図です。
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愛猫家から見捨てられたら、家猫も外猫も地域猫、ノラ猫、どの猫もこの寒さの中、もう生きては往けません。見兼ねて食餌を届ける人達がいても、それはすべて愛情の発露です。
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しかしこの町ではノラちゃんから地域猫へ。この活動が全く歓迎されていません。つまり猫は室内飼いのみ、それ以外は住民が認めていないのです。ですからもし今後、愛猫家たちからも締め出されたら、猫達はもう生きられないのが現状です。しかし他の地区では官民一体となった地域猫への運動も活発にあるのに、この地ではこんな有様です。
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私の住むこの川越郊外の町では、猫に餌をやる事は悪い事、もしやれば近所から仲間外れになる。それが恐くて見て見ぬふりして我慢してる方も多いと聞きます。しかし住民も、行政もこの風潮をいつまで続かせるつもりなのでしょうか。
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偉そうな言い方してごめんなさい。しかしもう猫を処分する時代には終止符を打ちましょう。猫と共存できる街がどんない素晴らしいか考えてみて下さい。2020年、東京オリンピックの年です。今から6年もあればこの町は素晴らしい猫と人間が共生できる街になっています。そう出来るのです。外猫達にはちょっと我慢で去勢や手術や避妊を受けて貰い、元気で動けて猫好きな方には仲良く猫ちゃんお餌遣りやトイレの始末。
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近隣も仲良くお互いの安否だって毎日確認できます。暖かな日は公園で猫と日向ぼっこ。暑い日は木陰で一緒にうつらうつらと。こんな夢の様な暮らしはちょっとの努力で。また、そんな街に憧れて、猫好きの若い家族も他から御引越してきます。町には元気があふれ、お店も昔のように並びます。どうですか猫ちゃんは本当に福をよぶのです。
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昨日からの24時間、猫と共生できる街の事を考えていました。猫嫌いの方にも無理のない猫と暮らす街。きっと猫達のその優しさと可愛さに吃驚すると思いますよ。行政の方々も是非同じ思いになって猫と共生できる街が、老人も幸せに生きられる街だと認識して下さい。それから。言い忘れました。犬と猫は元来仲良しです。家でもプードルミックスが猫を育てて呉れました。黄昏タウンなどいうダーティなネーミングでこの町を終わらせるより、若者が住みたい町、希望の街にするのも、未来への大きな遺産成ると思いますが。
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猫の知恵 [猫]

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晩秋、柿、奈良、連想ゲームのようですが、其処に亡父が入り平戸で止まります。父という言葉さえ使わなかった私。恋しいのに「おとうさん」と母の前では言ってはいけない! 3歳の子供心に思っていました。写真の父は素敵です。そして若き日の母も綺麗でした。
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二人が出会った丸ビルも今は建て替えされ、母が努めていたコーヒー店も跡形すらありません。でも其処で生まれた恋が実って、私がこの世に生まれた事になります。しかし世代を継ぐこともできず、私で終わりです。子供は天から授かりものだそうですが、何の因果でしょうか、私には天は預けて呉れませんでした。

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その後、小型犬を2頭育てては送り、今度は3匹の猫の母親しています。地域猫ちゃんのF&K達も毎朝毎晩来ては一緒に甘えます。この寒ですからダンボールを置いては見たのですが、あれだけで暖を取る事が出来るでしょうか、いつも一緒にいるようなので、ダンボールも一緒に入って呉れるといいのですが。

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さて、外猫だったチビも夜は完全室内飼いにしました。手足に白いソックスを履かせたような仔猫も、すっかり大人になりました。私の住居の隣室(納戸)に寝かせます。4畳半に床の間がついた、かつては客間だったところです。夏の間は老猫トラの部屋になります。その布団に湯たんぽを置いてチビは眠ります。早朝6時にはドア越しに呼んで私を起します。

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もう一匹のミーちゃん、この仔は書斎に寝ています。本当はこちらに連れて来たいのですが、チビを嫌うので、一緒には出来ません。今夜の事です。9時ごろ湯たんぽを持ってミーちゃんの部屋に行くと、毛皮を敷いた椅子から降りてきました。

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そしてなんと、ダイイボールの中にちゃんと入ったのです。湯たんぽの2倍程のダンボール、ミーちゃんもすっぽり入れます。低温火傷しないように沢山の衣類でくるんであります。昨晩が初めての湯たんぽんでしたが、ミーちゃん昨晩だけでもう覚えたのですね。昨日はミーちゃんがダンボールに入るかどうか確認できずに部屋に戻った私でしたので、吃驚したり大喜びしたり。

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そして次にまた驚いた事が、私室にもどってやれやれと思ったとたん。室内ドアの裏側でチビが鳴きました。出て行くと臭い!! ウンチ。暗がりなので懐中電灯つけて探します。臭いをたよりに見つかったのですが、
なんと言う事でしょう。去年のバーゲンで買ったバックスキンのブーツの上に。もうもう怒っても仕方がないので、ふくれていたら、チビはすまなそうに玄関のコンンクリートに降りて鳴いています。ごめん、ごめんと言っているのです。

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こうして3匹の家猫と2匹のゲストさんに見守れながら、優しい夜が過ぎて行きます。この仔ったちは天が私に授けてくれた命です。いつまでもこの幸せが続く事、願らずにはいられません。明日は池袋で忘年会。25年ぶりにお会いする方々です。それでは今夜はこの辺でで、お休みなさい。


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嘘鳴き [猫]

懐かしい言葉です。嘘なき。女の子なら思い当たる筈です。嘘泣きの甘美な結末。遠い遠い昔の話です。平成になった頃、もうウソナキからは縁遠い年になっていました。
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それからの歳月、本気で泣く事がだんだん少なくなり、相当悲し事でも泣かない儘悲しみます。しかしこれは大変体に悪いらしく、ないた方が胸のつかえは無くなるようです。先日の事、電話中に涙が零れます。この時は何か悲しい事があった訳ではありません。
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何故泣いたのか? その電話の主の前夜の顔がふと浮かんだのです。相当疲れているらしい。その横顔になんとなく寂しさを感じた私でした。翌日その方からの電話。私の生活を心配しても電話でした。カレーライス取においで。その言葉に泣きました。私を思って呉れる人が、この世に未だいたのです。無条件で涙が零れます。これは嬉し泣きと言うようです。
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ところで動物は飼主に似る。そうよく言われますが、家のプードルもマルチーズも私によく似ていました。そして今度の猫、雄猫なのに、何処か眼差しが私に似ています。嘘泣ききする癖も私の若いころそっくりです。
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そう言えば10年前、一度だけ嘘泣きしました。理不尽な事への抗議でした。丁度今の様な冬隣の頃でした。しかし最初は嘘泣きでしたが、泣きながら何だかその人の前で大泣きしてみたいと思いました。滝のように別の思いが五臓六腑を掻き立てて湧き上がりました。嘘から出た誠。
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そして今は毎夜老猫の嘘鳴きに騙され続けている私。彼は暇なので鳴いているのです。食餌も終わり一寝入りして目を覚ますと、まだ私は仕事中。自分の方を向かせようと、かるくジャブを打っても無関心なので、仕方なく張り裂けんばかりの声で大鳴きして見せます。深夜の闇を振るわせるほどの声です。暫くすると、もうすやすや夢の中。
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ああ、出来る事ならもう一度さめざめと泣いてみたい気がしますが、しかし泣き顔にも美学がある以上、どうやらその望みをかなえる事、最早不可能となりました。ではお休みなさい。




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今夜も猫で。 [猫]

猫の話題が続きます。寒さが募る今日から明日、なのに私は少しだけほっとしています。昨日の興奮が未だ覚めません。しかしもう少し控えめだった方が良かったなのか、今となってはそれこそ後の祭り。映画で見るようなシーンもあり、エキサイティングな時間でした。実はこれラブロマンスではありません。至ってシビアな商談でした。商談成立。これからが楽しみです。

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さて家から全く出ずに過ごした今日一日、いろいろ思いが交錯する中でしたが、台所・洗面の掃除に洗濯も沢山しました。新しい人生の夜明けが来るかどうかは此れからの仕事次第でしょうか?どちらにしても来年は何としてもいい年にしたいものです。

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さて話は変りますが、夕方すこしのんびりし過ぎたせいで庭側のサッシのカギをかけない儘、隣室でTVを見ていました。するとほんの2,3秒の間にトラ吉が一人で外出。急いで玄関に回りましたが、姿はもう見えません。朝の散歩コースを走りながら3度探しましたが見当たりません。

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家に戻ると、チビ、クロ、ミーちゃん、ふうちゃんの4匹が心配そうに集まって来ました。夕暮れまでには少し時間があるので今回は部屋で待つことに。暫く写真の編集に夢中になっていると、ぎゃお~ん、きゃ~お~んと聴こえてきました。そう一方はトラ吉ですが、もう一方は。急いで外へ出る私、其処で見たものは、何と『ふうちゃん』があの小さな体でトラ吉の前に立ちはだかって鳴いています。いいえ帰りなさい!と命令しているのかも知れません。勿論二人は顔見知り。リードで散歩するトラ吉を毎日眺めて良く知っています。
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私がトラ吉、と声をかけると一目散に駈けて来ました。ふうちゃんにお説教されていたのかな。流石は母はつよし!でもふうちゃん有難う~。きっと何処かで見つけてここまで誘い出し、連れ帰って呉れたのですね。前回の時といい今回といい、2回とも猫チャン達に助けられました。嬉しいお話でしたので、皆様にご報告致しました。
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