猫と湯たんぽ

家猫のトラ吉ももう１８歳になります。朝の散歩以外には外出はしません。散歩の時に出逢う猫達はどの仔もトラ吉には逆らいません。またトラ吉もトラ吉で家の中に仔猫達が入っても全く意に介せずにぐすり眠っています。穏やかな晩秋の日々が暫く続くといいのですが。

さて、去年から我家の猫になったチビ君。最近は食べてばかりいるのでやや太め。そのお蔭でこの寒さですが、縁側のコンクリートに置いたダンボールで寝ています。室内に誘導するのですが、鳴き続けますので、仕方なく外に置きます。しかしこの寒さが心配で夜中に入れようと何回も試みたのですが、怖がって逃げてしまいます。

また家猫のミーちゃんは一人仕事部屋にいます。畳より椅子の上が暖かいのか、３つある椅子のどれかに寝ています。抱っこの大好きなミーちゃんんですが、最近はゆっくり抱くいて上げる時間がありません。三匹三様の暮らし方をしている我が家の猫達。

ところで今年の冬もまだFFガス暖房器は復活していません。灯油を使いたいのですが、築４０年になるので灯油の使用は控えています。またエアコンはパワーが足らず暖房効果は殆んどありません。寒さが一層募るばかりのこの頃ですから、思案した結果、去年同様に電気温風機をDKで使用、寝る時はこれも去年のように『湯たんぽ』で布団を温めてから就寝します。

やかん一杯のお湯だけで、至ってシンプルな湯たんぽですが、ほんのり足元が温まるので心地よく寝付く事が出来、私も猫も寝覚めのよい朝を迎えられます。他の国でも『湯たんぽ』はあるのでしょうか。

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お手伝い、にゃん。

とら吉～とら吉～。夕暮れ迫った頃、悲鳴のような私の声が、通りすがりのTさんもYさんも声を掛けて呉れます。『居なくなったの～』、半泣きべそかいた私。後悔に胸が張り裂けそう～。懐中電灯とリードをしっかりポッケトに入れて、あちらこちら彷徨います。

気が付けば、胸に大きなアップリケしたピンク色の割烹着を着たままの姿で、ソックスときたら片方が紺色、もう一方は赤とブルーの縞模様。幾ら探しても見当たらず、いよいよ街灯が点き始めました。最近は余り食欲の無いトラ吉、このまま帰ってこなければ大変な事に。

私の異変に気が付いてチビ、ミーちゃん、ふうちゃん、クロ君が道路にゾロゾロと。どの子も不安そうな顔をしています。その時は気が付かなかったのですが、確かに彼等は神妙な顔をしていました。いつもの食餌時のようなうきうきした様子もなく、何だか自分たちはどうしたらよいのか困っている風でもありました。

彼等も近所へと散ってはすぐ戻る、そんな事を繰り返しながらおよそ30分ぐらい過ぎた頃です、ゴトゴトという音と共に一匹の猫が階段を上て来ました。暗がりですが、すぐ解りました。トラ吉です。全猫が見守る中で、やっと私の腕の中に。部屋に戻ってみると彼の半身は相当濡れていました。一体どこに居たのでしょうか？

夕方の食餌がやっと始まりました。実は今夜の分、何時もより少ないのです。事情があって買い物は行っていません。缶づめ3缶を4匹で分け、トラ吉は老猫専用（これも今夜と明朝分）。ごめんね、ごめんねとしか言いようがありません。決してケセラセラなんて無責任な事を考えていた訳ではないのですが、3日続いたアクシデントで、思考力も気力も失せていた私。

トラの家出はそんな私への抗議だったのかも知れません。目を覚まさせてくれたのです。嫌な事、辛い事、腑に落ちない事なんて幾らでもあり、その一つ一つを乗り越えてここまで着た筈なのに、何故か今回だけは悲観的な状況判断してしまった私でした。

それにしてもトラ吉へは誰かが伝言に走ったのでしょうか？それともに猫テレパシー？　みんな、お手伝い有難う～にゃん。　今夜は昭和エレジーのあの哀愁のある歌声が一層心に響きます。

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猫が取り持つ、縁かいな。

恋の予感!?　いいえそうではないのですが、この町に来て初めて声を掛けられました。私に？いいえ猫にです。夕方の事です。チビとミケとで公園内で遊んでいた私。その時通りかかったご近所のNさん。顔見知りではありませんが、時々見かけるお顔です。

そのNさんが、公園の中で遊ぶグレー色、サバトラのチビを見付けて『綺麗な猫だね』そい云って下さったのです。私はまるで乙女のように胸がドキドキ。だってその方、結構好み、いいえそんな云い方失礼ですよね。取り消します。と其処へ今度はミーちゃんが出没。　『おやこの仔は？』とNさん、これ私の家の仔です。『そう～これも』。

そんな訳で、引っ越してきて40年、数年は都内に戻っていましたが、もう30数年ここに住んでいたのに一度も挨拶もした事の無かったNさんが、猫も犬も大好きだったなんて。その時初めて知った私はもう嬉しくて嬉しくで舞い上がりました。

今朝の事です。何だかとても辛くて主人の愛車の前で泣きじゃくった私。目撃されていたら＜気がふれた人？＞そう思われたかも知れません。でも私の心にいいる亡夫はいつも愛車と一緒です。人生を車に恋して駆け抜けた人でした。子供の様に新車のカラログを大切にしていた人。ですから悲しい時はその愛車に話しかけます。

新しい猫友の出現で、朝からの憂鬱さもすっかり吹き飛んだ私。夜に好きなあの曲（昭和…）を聴きながら今まで手付かずだった譜面の整理を始めました。ああ～人間って、ちょっとした事でこんなに幸せになれるのですね。愛猫が取り持った猫友さんとのご縁、チビにミーちゃん、そしてNさん本当にありがとうございました。

タグ：猫友　愛車　予感　恋　乙女　譜面

同居をトライした猫達

昨晩は心配したほどの雨量は無かったようですが、今日は一日中降り続いています。夕方、近くの西文化会館で開かれた歌謡祭から戻ってみると、番猫のチビが濡れたダンボールに蹲っていました。びくりして室内に入れようとするのですが、なかなか入ってきません。

そこで、食いしん坊のこの仔にはやっぱりコレ。そう思いお弁当の残りですが、美味しそうな『かまぼこ』を玄関の内側に置き、ドアを開けてみました。直ぐ閉めれれるように少しだけ開けました。すると案の上、チビは家の中に入ってきました。

あれから５時間以上経過しましたが、彼は時々眠る様子を見せ始めました。老猫トラ吉が隣室から水を飲みにやってきて、チビを見付けて少し威嚇しましたが、チビは大人しく隅で蹲ります。外にいる時のチビは怖いもの知らずで誰にでも攻撃的ですが、トラ吉には貫禄負けのようです。

雨は明日まで降り続くようなので、今夜はこの儘で様子をみようと思っています。念のため私と老猫は寝室に。チビは廊下に（ダンボールのベッド）。一日も早く３匹が仲良く暮らせるようにしたいのですが、焦ってしくじるのも困りますので、徐々に慣れて貰おうと思っています。今日はそのチビと地域猫ふうちゃんの面白写真です。

タグ：ダンボール　老猫　かまぼこ　威嚇　地域猫

母心＆女心。

箱入り娘と思っていた、いいえその様に育てたつもりの三毛猫ミーちゃん、最近夜遊びが多くて困っています。家の西側の角部屋、昨年までは私の仕事部屋だった所。本当は今でもそうなのですが、ここがミーちゃん専用のお部屋です。　此処には４月頃から住んでいるミーちゃん。トイレも上手にできます。

もともと散歩の途中で知り合ったミーちゃん。老猫トラ吉とも仲良しだったので貰い受けた次第です。そのミーちゃん、丁度２歳を超え、娘ざかり。窓の外で呼ぶ声は子供時分の遊び仲間達。しかしミーちゃんのハートを射止めたのは、我が家の2Ｆの住人さんの愛猫クロちゃん」（仮称）です。大型猫。見栄えのよいこの仔はまだ２歳そこそこ。お互いにまんざらでもない様子（おばさん的発想でしょうか）です。

しかし困った事に、クロが室内まで侵入するので、窓を閉めるのですが、ミーちゃんは高窓を開けて勝手に外出、困っています。そんな日々が続いていますが、私はふと猫の気持ちになってみまし。するとやっぱりこの恋成就させたい！　そう思えるのです。しかし、母心としては、、とんでもない!!　今まで蝶よ花よと大切にしてきたのに…。

遠い昔、私が恋をする度に反対を唱えた母。２３歳の結婚は母の決めた１１歳年上の人でした。あのまま暮らしていればこんな苦労は無かったのに…。いいえでも今の様に、思うままの人生は送れなかったかも知れません。

ミーちゃんの幸せはミーちゃん自身で決めたほうがいい、それが今の所の結論です。幸い飼猫は雄なら去勢、雌なら避妊の手術をするよになっていますので、ミーちゃんは不憫ですが、お母さんには成れません。なので、せめて心だけでも青春を謳歌させてあげようと思っています。

そして、ミーちゃんがもう少し大人猫になった時、安全で安心して暮らせるようにフォローすればいいと思います。それにしても私の母、相当のじゃじゃ馬だった私を、いくら一人娘とは、いえよく我慢して呉れました。今更ながら母親って凄い！

タグ：じゃじゃ馬　結婚　恋　西側　角部屋　大型猫

まさに番猫でした。

光陰矢の如し、亡母が口癖のように言っていたのですが、私も今しみじみその言葉をかみしめています。年々時計が早回りしているようで、思った事の半分も出来ない日が多くなっています。
そんな私の暮らしですが、暫く好転の兆しが見えていたのに、ここに来てまた暗雲が垂れ込めています。

折角新しいスタートを切る事が出来たのに、心身ともに充実してこれならあと数年、いいえ１０年位は大丈夫かも知れない、そう思っていた矢先、見知らぬ会社からの一通の書留、そしてその次は公園で変なにおいのする空気を吸い込んだ事から、この１週間、眠れない日々を送る事に。さらに昨晩は、玄関脇の大きな猫タワーを誰かが侵入して動かしました。善意か悪意かと言えば、人の敷地内の物を勝手に動かすのですから、勿論悪意だと思いますが。

時を同じくして、番猫チビが足に怪我をしました。赤く血がにじんでいますが、平気で歩いているので、一安心ですが、これも偶然とは思えません。最初の公園云々ですが、金曜日の午後９時ごろ、遅く帰宅した私は、地域猫の１匹と家猫チビ（番猫）の夕食を与えました。地域猫のふうちゃんは何故か姿を現しませんでした。

チビは自宅の玄関で、地域猫は家の前の公園の際でいつも上げています。そこで丸皿に魚の缶詰を入れて公園の入り口に。その夜は少し異様な雰囲気だったのです。猫も何やら逃げ腰、でも食べたいので必死に鳴いてせがみます。ところがお皿を地面に置いた途端、私は物凄く咳込みました。そのまま家に帰り急いでうがいをしたのですが、もう治まりません。結局一晩中激しい咳で寝られない程でした。

翌朝は土曜日、お医者さんは休み。急患で行くしかないのですが、躊躇しました。実は健康保健証が見当たりません。仕方なく風邪薬を飲みました。しかしその後も治まらず。５日もたった頃ようやく激しい咳は治まりました。しかし胸が苦しい感じはまだ収まりませんでした。

翌日の公園で見た光景は一面に芝刈りをした様子と、蝶も蝉も鳥も殆んど見当たらない不思議な朝の景色でした。家猫にせがまれて公園周囲を散歩しましたが、帰宅したトラ吉は鼻血を流しました。そんな事は殆んどなかったので、仰天した私ですが、トラ吉も２日程食欲が落ちました。

月曜の朝、早速市役所に電話、公園管理課に第５公園に除草剤の散布をしたかどうか聞きましたが、実施した業者さんは薬は撒かなかった、との返事でした。しかし何かが刺激して私は喉から気管までが痛み、空咳が続き大変苦しみました。そして猫の鼻血。もう偶然ではありません。誰かが何時もの餌場に、相当強い薬を撒いた事は疑う余地はありません。

あれから１週間が経った今朝、今度は泥棒未遂なのか、嫌がらせなのか、夜間に敷地内に何者かが侵入、自宅部分の玄関ドア脇に置いてあった猫タワーを、移動してあります。お隣さんとの塀にぴったりつけて置いてありました。意味が解りませんが、夜中はバケツやその他でゲート作ってあり道路からの侵入を防いでいますので、もし人が来たのなら、相当の音が出そうですが。しかし間違いなく昨夜に大きな猫タワーが動きました。勿論すぐ警察に電話。

警察官の方も、盗まれたものが無いようなので…といって帰りましたが。でも猫は前の右足に丸い穴の様な傷を負っていました。懸命に舐めていますが、少し足が腫れています。犯人を攻撃したのかも知れません。彼は見知らぬ人や猫の侵入は決して見逃す事はしません。猛烈な勢いで飛びかかろうとします。ですからこの傷も偶然とは思えません。いったい誰が、何の目的で敷地内に侵入したのでしょうか？

しかし番猫チビ。その名の通り、深夜の家の見張り番、立派に果たして呉れたようです。でもこの仔にもそろそろ室内飼いのしつけを始めなくてはなりません。番猫と冗談で付けたネーミング。知るや知らずやお手柄のチビちゃんでした。

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あの黒猫がやってきた。

一日中、川越の町を駈けてまわったその日、黒猫がやってきた。でもこの猫只者ではないのです。話を少し戻します。この土曜日に催す『歌＆トーク』のポスターを持って川越蔵里事務所へお邪魔しました。体調がイマイチなので、無理は出来ません。なにしろ猫騒動の波紋は大きく、心身共に疲れ果てました。

ようやく落ち着いてきたのはここ数日の事。さて金曜日の夕方、少し早目に帰宅しました。すると何だか紅い物がミーちゃんのいる部屋のベランダに落ちています。手に取ってみると猫の首輪です。不審に思ってミーちゃんの部屋をあけると座敷に大きな黒猫、ミーちゃんは台所の隅にいました。

それで万事合点。多分この仔、先日亡くなったT宅の猫。御爺さんが可愛がっていた猫。今までは室内飼いでしたが、亡くなった後は親戚の方に外に出されていました。しかし今度捕獲箱を設置して何処へ連れて行くのだとか。

猫は敏感ですから捕獲箱を見てミーちゃんのいる我が家へ逃げて来たようです。私はかくまう事も考えましたが、猫の気持ちに任せて置きました。黒猫はすっかり寛いで、外の山法師の木の根元を居場所にしていました。しかし翌日は大風の余波で風と雨が吹き荒れました。その日から黒猫は戻っては来ません。あの日沢山食べたので、餌に釣られて捕獲箱に入ってはいないとは思いますが。

でもあの仔何だかミーちゃんにお別れに来た気がします。というのも、飼主のおじいさんが出棺の時、何処からともなく現れおじいさんを見送ったのです。その黒猫さんは亡くなったおじいさん以外には懐いてくれないそうです。しかし彼、私の言葉に目で相槌打うっていました。黒猫ちゃん、どうぞ無事に逃げて新しい飼主さんと出会ってね。今夜は仲秋の満月のような大きな月が出ています。あの黒猫はきっと何処かで生きていてくれる、そう信じられる様なお月様です。

タグ：黒猫　川越蔵里　首輪　山法師　捕獲箱

猫Ｍ・猫Ｆの一生そして私の一生。

早朝の公園はまだ霧雨の中にあります。梅雨の時期の雨というよりは、高原に降る雨を思い出される清々しい朝でした。珍しい事に地域猫のＦちゃんが早々と登場。最近Ｆちゃんに憧れている我が家のミーちゃんも大喜びで、部屋から飛び出してしまいました。

2歳のミーちゃんは家猫になったので、推定では15年前後は生きる筈。一方生まれてからずっと地域猫のＦちゃん。一冬越しその後、所謂猫のシーズンが過ぎた今、かなり老けた感じが。手術は済んでいるので、もう子猫は産みませんが、それでも老化の兆しが。白内障のような目になってきました。まだ4歳ぐらいの筈なのに。やっぱり家の中と外では疲労の度合いが違うのです。

しかしその事には関係なく、食後の彼女はみーちゃんの面倒を、それはそれは良く見て呉れます。僅かな食餌を呉れる小母さんの家の猫だと思うからなのでしょうね。あの小さな体の中に、人をしっかり見わけ、そして感謝の気持ちを持つこの仔達。人間が想像する以上の『心』があるのだと思います。

雨に濡れながらやってくるＭちゃん、ひどい怪我をしています。今の私には獣医さんへ連れて行ける経済力はないので、友人から貰った猫用の抗生物質を餌に混ぜてのませました。命は取り留めてはいますが、傷はなかなか治りません。見る方もつらいのですが当の猫Ｍはかなり自然体。私も大いに見習うべきだと思いました。

この仔達との出会いが無かったら、夫の抜けた我が家での一人暮らしは相当苦痛だったと思います。しかしこの猫との交流の中で癒され励まされながら此処まで辿りつきました。私は今、少しだけ灯りが見えてきたのに、この仔達（地域猫達）は依然として、地域からは疎まれたままです。餌をやってはいけない、やらなければ生き抜けない事解っているのに…。この繰り返しです。

でも私とてそんなに変りはないのです。活きたければ生活費を自分で稼ぎ、重たい物も一人で持ち、少々の病気はお医者には掛かりません。今年1月の大火傷も一人で治しました。実際、治療を受ける程余裕はありません。しかし人生を走りぬける事が、若い時分からの願望でしたから、この生活がそう嫌ではありません。

退屈という言葉は私にはありません。これからもまだまだ夢を追いかけて行こうと思います。今年の夏も汗をたくさんかいて駆け回ります。『命は惜しむものではなく使うもの』そう教えて呉れた公園の猫達の、明るい未来の為にも頑張ります。

タグ：未来　猫　高原　霧雨　白内障　抗生物質

三人三様の猫気質。

チャトラのトラ吉、18歳。三毛のみ～ちゃん2歳、スタイル満点のチビ1歳半。気が付いたら犬御用達ママが猫ママになっていました。愛犬は通算37年になりまあすが、3年前に二匹目が他界してから猫だけの暮らしになりました。

犬もそうですが、猫も個体の性格はかなり違います。トラ吉、獣医さんをして『精悍な顔つき』と言わしめたこの猫も今は単なる好々爺。当時は体格も良く、シャープな顔つきに女性ファンが多くいました。しかし最近は甘えん坊、寝るときはどうしても側にぴったりとついています。しかし我儘ではありません。言葉もかなり理解しています。聴きようによってはママと聴こえる言語(!?）を発します。

み～ちゃん。とても甘えん坊。スポーツ万能な女の子。手足しなやかで美しいフォームで飛んだり跳ねたり登ったり。愛情こまやかですが、かなり強引です。歳下のチビには見向きもしません。友達づきあいもよく鼻と鼻でご挨拶が得意。

チビ。迷いネコか捨て猫か分りませんが、去年12月に家に来て敷地内で暮らしています。時々み～ちゃんの部屋に出入りしています。しかし見つかっては追い出されているようです。それでもみ～ちゃんの後ばかり追いかけている弟分。食欲旺盛。缶詰の大きいのを２缶ぐらいペロリ。甘えん坊ですが、裏表がない良い性格だと思います。しかし、まだ野性味が強く現在、室内飼への訓練中。　今日の写真はチビの可愛い寝ぼけ顔です。人気のない玄関先が一番のお気に入り。昼寝タイムは此処で過ごします。

タグ：御用達　精悍　スタイル　満点　スポーツ　万能

夜空仰いで

家猫チビが夜空を眺めています。私とトラ吉、三毛猫ミーちゃん。番猫チビ、この一人と三匹で暮らしています。時々遊びに来るのは地域猫のFちゃん。そのボーイフレンドのホクロちゃん。しかし世間ではもう『猫ばばあ』の異名を取っているかも知れません。

趣味のデジブック、猫をテーマにしたものが5冊ほどになりました。今日のチビ、なんだか急に大人びて暮れなずむ空の下、公園の常夜灯が点いてもまだ高い場所から夜空を眺めています。この仔についてはデジブックで『ミステリアスな猫』というのを作りましたが、まさにその名の通り何処から来たのか、いつの間にか仔猫が玄関外にいたのです。とても腹を空かしていたその猫、半月ぐらいで姿を消したのですが今年の2月大雪の後に戻ってきてからは、ずっと我が家にいます。

去年12月時点では仔猫にみえたチビ、今はすっかり大人びて来ました。しかしミーちゃんからみると、どうも弟のようです。ミーちゃんお部屋に出入りしたり、玄関脇のソファーに寝ていたり、ベランダにいたりと家の内外で暮らしています。道路を隔てた公園へは、私と一緒でないと行きません。

最近のチビはまるで番犬のようです。家の内外を始終見てあるき、知らない猫は追い払います。私の顔見知りには遠慮しますが。　　チビもそろそろ成猫、しかしそうなると去勢手術の時期です。今の私には大変な出費ですが、なんとかしようと思います。飼った以上は責任ですからそのつもりです。

こうして先輩猫のトラ吉18歳、三毛猫ミーちゃん2歳、そして番猫チビ推定1歳半が私と一つ屋根の下で暮らしています。でも一番得をしているのは私かも知れません。夫が亡くなって2年、この仔達が心の空洞をしっかり埋めて呉れたから、今こうして生きていられたのです。本当に感謝しています。

かけがえのない命、この猫達が地域猫としてその生涯を全うできる様、これからも出来る事から頑張ってやってゆこうと思っています。町で出逢う猫達がみんな活き活き暮らせる街、そんな街こそが老人になっても安心して暮らせる街なのです。今私がおもう街づくりはまさに、この地域猫発想から生まれています。

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