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黄昏に惑う [黄昏に向かって]

三寒四温…、そう思っていたら季節はもう春なのかも知れません。庭に来る鳩も、駅前の鳩たちもとても楽しげです。1カ月前には凍り付きそうだったこの部屋も、時々暖房するのを忘れる程になりました。そんな日々ですが、少しばかり憂鬱な事があります。
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今年はCDデビューから10年目。その後『歌手デビュー』してTVやステージで歌っていたものの、2012年8月に連れ合いが急逝。その後は亡夫の負の遺産がらみで債務者から強硬な取り立て。夜も昼も命の危険を覚え続けた3年間の日々。そんな環境で歌手生活を続けられる筈もなく辛いけれどもしばらくは休眠状態でした。

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あれから6年半の歳月が過ぎ私は今、歌謡教室を主宰し日々の暮らしも不自由なく、人生の黄昏どきを満喫しています。ところが最近ちょっと困ったことが。それは教室も4年目を迎え、発表会をしたら…、との意見を頂きました。しかし私は資金面からもとても出来ないと考えています。勿論方法は色々あるようですが、時代と共に発表会の形も変えるべきだと私には思えるからです。

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高価な着物やドレスを着てステージで歌う。かつては歌を習った以上はこの目標は楽しい事でした。しかし今は多種多様な趣味がありその経験そのものを楽しむ風潮が多い気がします。歌を習う、その理由も多岐に亘っている筈です。それを旧態依然としたままの発表会は興味の対象から外れてゆく気がします。教室の健全な経営の為にも色々考えた末に、発表会は当面しないことに致しました。しかしそれに代わる何かを今、模索中です。









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飛ぶ時間 [黄昏に向かって]

ご無沙汰いたしました。余りの忙しさに思考力が停止。ひたすら眠い事と、食事の事と、そして『小江戸桜』。昨年の暮れ近く、突然2009年~2013年頃まで歌っていたオリジナル曲を通信カラオケに入れることに。その後をどうするのかは具体的に考えないまま、1週間足らずで早速申込2018年の末には近所のカラオケ店で歌っていました。

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嬉しかった、感激した半面とても怖かった。どうする、どうしたらいい?自問自答。でも私は決心しました。兎に角たった一つの希望ならば、もやるしかない! 風が吹いています追い風が。元々気が早いのは母譲り。後援依頼の手続きやポスターの作成、僅か10日間で済ませました。

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そしてその晴れの1月31日が来ました。天気予報では遅い時間から雪になるかも知れないと。しかし思いがけず沢山の方々をお迎えして、第1回小江戸の春を歌う が開催されました。1時半スタート、3時半終了。私の名前、都(みやこ)が付いた理由は?というクイズからスタート。その後は全員で12曲程を歌いました。休憩10分を入れて後半は私のオリジナル曲『小江戸桜』のレクチャー、そして皆で揃って歌いました。感動。
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もう8年前の話しですが、その頃お店を借りては小さなライブを続けていました。しかしその時の感動とは今回は少し違っています。自分を見せるより楽しんで頂きたい!今回はその感情が先に出ている自分を知りました。
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2月~4月までこの会は続けます。自分の歌を聴いていただくのは勿論嬉しいけれど、自分の歌を歌って頂ける事はそれ以上に嬉しい事でした。もっと早くやれば…、いいえそれでは駄目だったのだと思います。今だからごく自然に思いを遂げれれたのだと思います。毎月やって欲しい!そんなご意見も出ました。多種多様な意見が出ました。
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其の1/31からもう4日が経ちました。まだ終わったばかりなのにもう次回2/28の準備に入っています。まるで時間が飛ぶようです。2019年の出足は上々ですが、まだまだ予断は許せません。なにしろ後期高齢者、この体が機嫌よく動いてくれるかは当の本人さえハラハラしています。
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なに故に…今なの [黄昏に向かって]

極寒とでも言いたいほど寒い日が続いています。週明けからは寒さも和らぐとの報道もありますが、兎に角かなり寒いです。その最中になんという事かエアコンが故障。もう涙も出ません。転入から丸三年になるのにエアコンの手入れもしていません。業者さんを頼むのもあぐねている内にやっぱり故障。もしかしたら購入しかないかも知れません。

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一日目、日中はホッカイロを2ケ背中とお腹に張り付けて、夜分は湯たんぽで凌いでみましたが頭痛がしてきました。暖かいお風呂で温まってから湯たんぽを入れたて眠る事に。ところがPCの前での数時間や食事に化粧、じっと座って居る事ができません。家の中はTシャツでいた遠い冬の日々が思い出され、もう我慢の限界が来ました。その時、引っ越し時に知人から頂いた遠赤外線ストーブを思い出し使ってみました。ポート暖かさがあるのですが、冷蔵庫のような室内の温度にはとても敵いません。

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何故こんなことに? 勿論自分の部屋の冷暖房にも気を配るのが大人の暮らしの筈ですが、人生への甘えでした。30年間の歳月では亡夫のテリトリーだと思い込んでいました。しかし今は私が全部しなくては誰もいないのですから。大いなる誤算。命に係わる誤算でした。

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電気屋さんを呼んで早く直せばいいのに…、確かにそうです。しかし今の私そんな余裕はありません。来月から彼方こちらで小さなイベントをします。会場の予約も済みました。そんな時に予定外の出費は出来ません。しかし悲壮感はないのですよ。これもあれも自分を丸くする為の修行だと思う事に。明日以降は気温も上がるらしいので動物がしているように日中のうちに沢山太陽を浴びておこうと思っています。
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ここらでアップデート。 [黄昏に向かって]

最近Twitterを始めました。災害時に強いと思ったからです。また多くのフォローも頂くようになりました。其のつぶやきの中には はっとするような斬新な考え方。今までに考えたこともない発想は魅力的でもあり実践的だと思いました。

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過去は悔いるだけでは意味がない!一刀両断でしたがとても嬉しかった。ミュージシャンの若い方の様子を知ることができたのは大いなる収穫だと思います。何だか今までに経験しなかったような素敵な夢を見れるのでは。心の高鳴りを覚えます。

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20代.30代.40代の私は怖いもの知らず。夢に向かってひたすら進み続けていました。失敗も沢山しましたが、仕事が楽しく、母親になる事、全く忘れていました。今は大勢の孫や曽孫に囲まれている友人・知人にジェラシーしている私もいるけれど、仕方がないと簡単に諦めます。

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さて最近の川越、着物姿が本当に増えて来ましたね。私も口で言うだけではなく来年こそ着物ライフも楽しんで行けたらと思っています。母のタンスの鍵は紛失のまま。さてどんな知恵を使てここから着物を出したらいいのでしょうか? 今夜はひとまずこれで。おやすみなさい。

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ああ、麗しき日々。 [黄昏に向かって]

夕方、思いがけず時間ができたので、川越のお酉様へ行ってきました。お酉様と言えば熊手。威勢のいい手締めが聞こえる師走の風物詩です。祖母とは毎年の様に、30代頃は母と一緒に必ず出掛けました。

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我が家からお酉の市が立つ熊野神社までは一本道。商店街を眺めている内に目的地に着きました。多分20分ぐらいで着いた気がします。午後から雨模様だったせいか思ったより混雑もなく商売繁盛をお願いしました。来年はきっと忙しい年になるのを確信した私、帰路はゆっくり師走の町を楽みながら、ぞろ歩いて戻りました。

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そういえば近所にメロンパンのお店が開店。前を通るといい匂いがします。昨日は何故かアンパンを買った私ですが、今度はやはりメロンパンを食べてみようとおもいました。晩秋の川越、一日一日が大切な日々です。

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晩秋の東上線一人旅 [黄昏に向かって]

想い出は遠く、思い出せない想い出もある。昨日に引き続いて晩秋の散策へ。ではなく急ぎの所用で今日は東上線にのり出掛けることに。目的の一つ目は、川越から下り2つ目の霞が関、そこにある的場農協さんまで。ここで用事を済ませ久しぶりに冨士見ハイヤーさんに乗り更に一駅先の鶴ヶ島駅前にあるシダックスさんへ。
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懐かしいシダックスさんの店内、カラオケクイーンを目指していた頃殆ど毎日のように通っていましたのですが、当時よく利用した1回の禁煙室は現在は女性用の喫煙室になっていました。なんだかちょっと可笑しくてそれでいて切なくて。そして黄昏迫る頃川越に戻て来た私、今日は旧にお寿司が食べたくなり、アトレ地下の魚屋さんで鮮魚のチラシを買い家路につきました。
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半日だけの一人旅、川越市霞が関へは23歳の時、此処で新婚の暮らしが始まった場所です。右も左も分からない生意気なお嫁さん。それでも一生懸命食事を作り、一生懸命近所と付き合う努力をしていました。門の側に栴檀のあるあの家は今はどうなっているのかしら。
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遥かに遠い日になったあの頃の記憶、しかし目をつむれば栴檀の花の香りが匂う日も。11歳も年上のあの人は今…、偶然近くに越してきた女学校の同級生KNさんは…。若い日の思い出が一杯詰まった霞が関界隈。私が母や亡夫と住んでいた家の前の公園は縄文の遺跡後だとか。私が引越した2015年後に調査が始まったそうです。
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古いブログ。 [黄昏に向かって]

久しぶりの休日、頭を空っぽにして窓を開けてひねもすブログを読み耽りました。ふと昔のブログを思いだした私、検索してみると、見つかったブログはBloggerでした。2011~2014年まで投稿した『小江戸の風』というブログです。以前のPCを取り換えた時迷子になったものです。以下がそのなかから2012.10.01のものをご紹介させて頂きます。
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2012年10月1日月曜日 タイトル:空白の2ヶ月
わが人生に激震が走った。30年連れ添った連れあいが一人旅立った。帰り切符の無い旅に。その後の2ケ月。私の心は体を離れて彷徨いあるいた。最初は後悔、無念、恐怖。様々な思いが体中を駆け巡っていたが、暫くすると一人で身を隠してしまった。
        ☆夏の盛りに撮った蝉。命の鼓動が聴こえます☆
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ですから…。心のない私には考えもなく、食欲もなく、涙が出ることも無かった。これこそ、虚無の時間だったかも知れない。しかし少し涼風が立って来た今日、吹く風に髪をなびかせ、お気に入りの夏帽子をかぶった私が一人のエトランゼを気取って、小江戸川越の街に出没した。多少の違和感があったけれど、フラメンコの踊り子が着るようなスカートをはいて、足取り軽く、涙は心のポケットに押し込めて。

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複雑な心境で…。 [黄昏に向かって]

朝起きるとあまりの喉の痛さに吃驚。単に乾燥からだと思い教室へ行きましたが、早退で耳鼻咽喉科に駆け込みました。雨のせいかいつもより早く診て頂けホットしました。
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診察後は隣の薬局へ。ここでも数分待つだけで三種類の薬が出て来ました。それにしても吃驚したのは何だか支払いが少なくて…。確かに嬉しいのですがちょっと複雑。
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そうなのです。後期高齢者なのです。受付で何回も「後期高齢者の方は…」という言葉の後に色々説明を受けました。嬉しいやら恥ずかしいやら。子供連れの若いお母さんたちが私をチラチラと。
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しかし安心して病院に掛れることは嬉しい事です。今日は健康についてしっかり考えてみました。流石にお薬を一度飲んだだけなのに喉の痛みもクッキリ!やっぱり健康が一番でした。
※写真は5~6年程まえのもの。空・雪・南天 私の好きな被写体です。

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それぞれの秋 [黄昏に向かって]

10月もあと八日、今年は抜けるような秋晴れの無いまま晩秋に向かって時間が流れます。あんなに大好きだった落ち葉拾い、3歳の幼児の日の楽しさが今でも蘇ります。山門を抜けるとそこは一面紅葉、何時間も何時間もそのきれいな葉を小さな指で集める女の子、私の秋がそこにありました。
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70年というまさに信じられないような歳月が経ち、3歳の幼子は今年から後期高齢者。人生とは長いようだけれど実は短いのかも知れません。私たちは時間の錯覚で一日24時間を長いと感じていますが、本当は一瞬の出来事なのでは…。今は懐疑的です。人生が長いのならばあの幼い日をとっくに忘れていてもいいのに、何故、何故?私にはつい昨日の様に鮮明に見えるのですが。
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さてそんな秋の日、知人から大きな荷物が届きました。開けてみると美しい布団です。薄いグレーの地に色鮮やかな秋の花、菊の大輪が描かれています。とても上品な絵柄です。思い出深いその着物は、彼女10代の頃のものだそうです。あまりの嬉しさと戸惑いと。本当に私が使っていいのだろうか、彼女のお孫さんたちが相応しいのではと迷いながらも荷を解き、敷布団の上に広げてみました。
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「貴方が風邪をひいたらいけないので使ってね!」そういう電話がありました。私と3歳違いの姉のような女性です。私が落ち葉で遊んでいた頃、彼女は自転車で颯爽と銀杏並木を走っていました。あの通りには都電が通り少し進むとキングレコードや講談社がありました。正面には護国寺があります。音羽幼稚園への行き帰り必ず立ち寄る自転車屋さんのお店、私のお気に入りの場所です。店の前にはウサギがいて、小さな体を屈めて私は何時間も見とれていました。祖母や母が迎えに来るまで待っていたのです。
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歳月が長いのか短いのか、それでも思い出が褪せることがないのだから、私はもう悲しむことは止めようと思いました。では今夜はこの辺で。皆様お風邪には充分お気を付けくださいね。

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時を重ねて…今。 [黄昏に向かって]

10月20日.21日は『川越祭り』です。<川越の人>になって45年の歳月がながれ街も大きく変貌しています。私が最初に川越を知ったのは中学1年生の時。文京区にある私立の女学校での事でした。クラスでも身長が大きい方のIYさんと小さい方の私。何故か気が合ってある日彼女の家にお邪魔することになりました。その家は西武新宿線本川越駅近くにあったのです。その後23歳で結婚した私は、川越で新婚生活を始めました。相手の住まいは川越の市街地から車で15分ほどの大学のある街でした。
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その後は実家のある東京と川越を行ったり来たり、母娘が川越に定住したのは私が30歳の頃でした。早稲田の家が区画整理の為、母は家を売り私のいる川越に転居したのです。江戸っ子の母は最初は土地に馴染めず寂しい想いもありましたが、次第に街に馴染みました。しかし勤務先が東京にある私は一向に馴染めず、40歳で再婚した夫と起業するまで近所との交流も殆どなく過ごしました。
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私の定年を迎えた後、夫は起業、会社は順調に伸びたと思っていた私でしたが、起業後数年で母を亡くし、その10年後に夫が急逝。とうとう一人ぼっちになりました。一時は自らの行く末に絶望した私でしたが、6年が過ぎてみれば私は今、川越祭りの街で生き甲斐をもって暮らしています。かつては思ってもみなかった展開です。
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昔話はここまでにして、さて今日は祭りの初日、私の家から数分のところを山車が通ります。去年は少しだけの見物でしたが、今日は一緒に歩いてみたくなりました。勿論山車には近寄れませんが、でも直そばから写真を撮ることができました。今日は幼稚園児たちの曳行もあり、可愛い手古舞姿も見物できそのご家族の方とも楽しい会話を交わすことができました。
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日々の暮らしの中ではまだまだ会話する方々も数える程の私ですが、最近は教室に来て下さる生徒さんも増えコーヒーブレークでの楽しい時間も増えました。そのせいか孤独感に苛まれる事も少なくなりました。生活が安定したこの頃ですが、猛烈な勢いで変わりゆく街の姿とそこに住む方々のパワーは私の中の『寂しい老後感』をすっかり追い払ってくれました。
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かつての静かなあの町には愛しさも残っていますが、今のような前向きな心は生まれなかったかもしれません。草花や愛しい猫たちの住むあの町、私にとっては忘れられない場所です。しかし静かな佇まいだけではきっと生き抜いては行けませんでした。この街に住んで4回目の祭りを迎えた今、何だかふと私が育った音羽や早稲田での祭りの日々を思い出しました。
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そうか、此処には私が忘れていた何かがあるその『何かを』いまは漠然と感じるだけですが、きっと今夜の此の安らぎはその『何か』を私の記憶が呼び起こせたからだと思います。
明日は川越祭り二日目、出来れば『曳っかわせ』をしっかり目に焼き付けたいと思っています。私が歌う『小江戸桜』の三番の歌詞には『曳っかわせ』が出て来ます。もう一度この歌を改めて勉強したいとも思っています。
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