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夜叉の顔 [八重の狐]

夜叉をテーマにした歌は随分あります。殆んどが女の情念を描いているようですが…。取敢えず私、女性のつもりで生きて来ましたが、それほどの情念を持った事は無いし、もし持ったとしても憎しみの情念は案外すぐに忘れてしまう私です。愛しさだけが残ると思っています。私は愛しさとは慈愛だと思っています。儚いものを見る心です。愛の儚さは慈愛でしか救えません。
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ところで、此処まで生きてきてもまだ解らない事がたった一つあります。それは生涯で一度たりとも愛された事が無かったという事です。亡母や、祖母やから送られた大きな慈愛は今も忘れられません。しかし不思議ですが、亡くなった夫からも、大恋愛したと思った青春の日の恋人も、命まで掛けた最後の恋人も、彼らからの愛はすべて私の妄想だったとさえ今は思えます。
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(笑)今更どうでも良い事なのですが。やっぱり気になります。人間としても私は愛情深いし、努力家ですし、節操をもって暮らしていると思っています。人の何気ない言葉から持ちきれないほどの幸せを感じた日もあれば、遠い日のハガキを見て、少しだけ切ないい気持ちになる時もあるのに…どうして、何故、心から愛されたとい実感を持てなかったのでしょうか。今も解明されないまま時ばかりが過ぎてゆきます。
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鶴が舞う日まで [八重の狐]

少し早めに教室を出て私は、自宅に主な荷物を置いて夕方の散歩に出かけました。この時間は一日で一番好きな時間です。きょうは幾分風が強くて薄着では首筋から風が入ってきます。急ぎ足で山野楽器さんへ。そこでCD1枚を受け取り、すぐそばのコンビニでアマゾンへの送金。画像処理のソフトを使いたいのでテキストを購入したのです。

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長い事使っていたフォトショップ.4年前の引っ越しで紛失。たまたまNETでみつけたフリーソフトをダウロードしたものの使い方が分からず思案していたら、アマゾンで使用方法のテキストを見つけ注文したのでした。
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さてその帰路、マルヒロへ足を向けた私、目的は地下の食料品売り場。ところが通常は使わない正面脇のドアから入った私は、奥の方に呉服の展示を見つけました。少し興味が覚えて、立ち寄ってみることに。そこは催事場らしく沢山の着物や帯そして和装の小物などが展示さていました。一番手前の振袖に近づいた私、そのプライスを見てみて吃驚です。ステージ衣装にしたい振袖が超破格値で出ているのです。
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実は私、ステージ用の着物は2着しかありません。ほとんどの場合購入せずに専門店でお借りします。豪華な衣装ばかりなので手入れが大変です。その都度お借りした方が手間がかからないのでそのようにしていました。しかし急な場合もあるので白地に牡丹と鳳凰が描かれた訪問着とエビ茶色に板しぼりの振袖、絞りの部分は白く出ます。このこの2着は購入して以来大切にしています。

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さて話は戻りますが、その朱赤に大胆な金箔銀箔で染め上げられた振袖を見ている内に私はふと「舞台でこの着物を着てみたい!」と思い始めたのです。何故かといいますと、その理由(わけ)は着物の絵柄にあったのです。とてもクラシカルな柄の振袖、若い時に流行ったそれと酷似していて、とても懐かしかったのです。勿論日常では着られませんが舞台衣装としての価値は十二分です。

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そんな経緯の結果まさかの購入となりました。この着物は古典的なな模様です。繊細で華やかな模様が描かれている上に、生地そのものにも模様が浮き出しています。これを地紋といいます。購入した着物の地紋は鶴が織り込まれています。実は鶴は私にとって特別な鳥です、なぜなら生後間もないお宮参りの祝着にも鶴が描かれ、結婚式の真紅の打掛には一面に鶴が飛んでいたのです。そんな訳で、この振袖に特別の愛着を持ってしまった私です。
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この着物に袖を通す日が来るかどうかは『神ならぬ身の知る由もなし』ですが、出来れば年内にでもこの振袖で『小江戸桜』を歌いたいと思っています。


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猫とカサブランカ [歌人生]

最近毛の短い三毛猫が来るようになった縁側ですが、此処はは毛の長い三毛猫が縄張りにしているのです。私も何となくそれを認めていました。それが理由ではないのですが、用事があってもなくてもこの庭に出て一人遊んでいます。

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私の小さな庭にはそれでも思った以上の草花が樹木があります。例えばツツジ、グミの木 万両、八つ手、万年青、紫陽花、カシワバアジサイ、その他沢山の雑草たち

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春から夏にかけては植物も活動期らしく、すこし見ないといつの間にか庭の色が変わっている時があります。今は黄色い名前のない雑草が一面に咲いています。つい最近まではシダよりは柔らかいけれどシダのような葉が一面に茂っていました。遠いむかし前衛的な生け花を創作したくって、砂利石にこの草を一杯に敷き、其れを花器に見立てて自由花を生けた記憶があります。かつてあった銀座のデパートでの花展でした。私が丁度二十歳の頃の話です。

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其のころの私は華道家を目指していたので毎日毎日、花を活けていました。沢山の花に囲まれていましたが、その中でも好きな花は案外地味なものが好きでした。例えば冬なら水仙、春ならフリージア、夏は桔梗、秋は芒。こんな風に前衛的な創作活動に憧れる割には古風な植物が好きでした。

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しかし母は全く違っていて薔薇や百合が大好きでした。そして近頃は花の好みも変わった私、楚々とした花よりゴージャスな花が好きになりました。先日頂いたカサブランカは特に好きです。いつも部屋にカサブランカが飾れる暮らし、女性なら一度は夢見るのかも知れませんね。

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