三角公園の天使 [猫]
地域猫ふうちゃんのアルバムが出来ました。完成品は10日後に届くそうですが。今回は流石に入稿から編集までをすべて一人でしたので、かなりハードでした。編集になってからも写真の入れ替え等で、徹夜を2回しました。眠くはないのですが、足が鉛のように重たくなって流石に心臓も苦しくなりました。
しかし最後のあとがきが済んだとき、一陣の風が部屋を駆け抜けた気がしました。閉塞していたこの部屋の悪鬼が出て行ったのです。迷信やなんかではなくその悪鬼は私の心の中に居たのだと思います。
突然の競売事件から2年半たちました。配偶者の死という一大事の後には、生き地獄が待っていました。脅し、何回もの侵入(未遂)、嫌がらせ電話、偽領収書の出回り事等々、想像もできないような出来事が私を追いかけてきます。そして解決までの長い時間に髪も皮膚も見たことも無い程の老婆の様になりました。まさに現代の怪談です。
しかし、私はこのままでは死にたくないと思いました。心に燃え盛る憎悪の炎、債権者や死者に向けた激しい憎悪の炎です。私自身の身を焼く程の激しい憎悪でした。
そんなときに出逢ったふうちゃん、彼女との日々はあまりにも麗しいものでした。かつて経験のない程繊細で、心優しく、しかし凛としたふうちゃん。カメラのレンズ越しのふうちゃんは、私よりずっと大人でした。出会いから1年。思いがけない方向に運命が好転。そして立ち直った私がこうしてるのです。
この幸運はふうちゃんのあの優しさ、辛抱強さ、逞しさ、気遣い、真摯さのお蔭です。小さな小さなチャトラ猫、でも今度会う時はきっときっと人間になったふうちゃんに逢いたい、そう思える猫のふうちゃんです。
アルバムの最後のページを閉めた時、私はとても清々しい気持ちになりました。出来栄えは別としても満足感で一杯でした。そして生まれ変わった気分です。何故かと言えば、外で暮らすノラ君や地域猫達に比べたら、私の苦労などはまだまだ序の口だったからです。彼等は毎日が命がけなのですから。
アルバムからは疲労困憊のふうちゃん、何故か心楽しそうなふうちゃん、ちょっと不安げなふうちゃん等沢山の表情が見とれます。なのに文句も云わず、人も妬まず、少しの食餌に全身で喜びを表しています。人間には真似できない程、素晴らしい精神世界です。
話がずれましたが、本づくりはとても有意義でした。ふうちゃんお表情の向こう側の感情を考えた時、、自分の弱さや拘りが恥ずかしいと思いました。こんなに大らかな命があるのに、人で生きる事へのこだわりが可笑しくなりました。ふうちゃんのようにもっともっとおおらかにいきよう~。
命とはなにか、自分だけのものではない宇宙の財産です。人間も猫も次元は同じです。そう考えた時、わずか数年の苦しみの為に、これからの人生を無駄にすることは愚である。そう思いました。憎しみもまた愚の感情でした。そして憎悪すれば痛むのは私の心と身体に外ならない事を悟りました。そう思った時、心の中から悪鬼が退散したのです。
もう大丈夫何があっても大丈夫、ふうちゃんのように無心に人を愛して、素直に生きる方が本当の幸せなのだと知った私です。そしてこの本のテーマを『三角公園の天使』と決めました。
しかし最後のあとがきが済んだとき、一陣の風が部屋を駆け抜けた気がしました。閉塞していたこの部屋の悪鬼が出て行ったのです。迷信やなんかではなくその悪鬼は私の心の中に居たのだと思います。
突然の競売事件から2年半たちました。配偶者の死という一大事の後には、生き地獄が待っていました。脅し、何回もの侵入(未遂)、嫌がらせ電話、偽領収書の出回り事等々、想像もできないような出来事が私を追いかけてきます。そして解決までの長い時間に髪も皮膚も見たことも無い程の老婆の様になりました。まさに現代の怪談です。
しかし、私はこのままでは死にたくないと思いました。心に燃え盛る憎悪の炎、債権者や死者に向けた激しい憎悪の炎です。私自身の身を焼く程の激しい憎悪でした。
そんなときに出逢ったふうちゃん、彼女との日々はあまりにも麗しいものでした。かつて経験のない程繊細で、心優しく、しかし凛としたふうちゃん。カメラのレンズ越しのふうちゃんは、私よりずっと大人でした。出会いから1年。思いがけない方向に運命が好転。そして立ち直った私がこうしてるのです。
この幸運はふうちゃんのあの優しさ、辛抱強さ、逞しさ、気遣い、真摯さのお蔭です。小さな小さなチャトラ猫、でも今度会う時はきっときっと人間になったふうちゃんに逢いたい、そう思える猫のふうちゃんです。
アルバムの最後のページを閉めた時、私はとても清々しい気持ちになりました。出来栄えは別としても満足感で一杯でした。そして生まれ変わった気分です。何故かと言えば、外で暮らすノラ君や地域猫達に比べたら、私の苦労などはまだまだ序の口だったからです。彼等は毎日が命がけなのですから。
アルバムからは疲労困憊のふうちゃん、何故か心楽しそうなふうちゃん、ちょっと不安げなふうちゃん等沢山の表情が見とれます。なのに文句も云わず、人も妬まず、少しの食餌に全身で喜びを表しています。人間には真似できない程、素晴らしい精神世界です。
話がずれましたが、本づくりはとても有意義でした。ふうちゃんお表情の向こう側の感情を考えた時、、自分の弱さや拘りが恥ずかしいと思いました。こんなに大らかな命があるのに、人で生きる事へのこだわりが可笑しくなりました。ふうちゃんのようにもっともっとおおらかにいきよう~。
命とはなにか、自分だけのものではない宇宙の財産です。人間も猫も次元は同じです。そう考えた時、わずか数年の苦しみの為に、これからの人生を無駄にすることは愚である。そう思いました。憎しみもまた愚の感情でした。そして憎悪すれば痛むのは私の心と身体に外ならない事を悟りました。そう思った時、心の中から悪鬼が退散したのです。
もう大丈夫何があっても大丈夫、ふうちゃんのように無心に人を愛して、素直に生きる方が本当の幸せなのだと知った私です。そしてこの本のテーマを『三角公園の天使』と決めました。
三角公園の天使ですか、この写真と全く同じような猫ちゃんが当方の実家にいます。私の知る限り4代ぐらいになると思いますが彼岸参りに行く度すり寄ってきます。ここではみんなのアイドルです。
by enosan (2015-02-23 12:44)
enosansa様コメントありがとうございます。そうですか、4代も続いて、素晴らしいです。猫ちゃん達も幸せですね。
by marine (2015-02-24 01:02)