銀杏と小菊 [黄昏に向かって]
私が秋を好きな理由には豊富な果実や風の色にあります。。四季それぞれに風の色はありますが、秋の風はススキの穂のように控えめで優しい色。そんな風に吹かれる頃、山の紅葉も、凛として咲く大輪の菊も、生垣に咲く白やピンクやクリーム色の小菊達も特別のお洒落をした貴婦人の様。
秋の日々は夕陽も綺麗です。夏の日のようにギラギラとは燃えないけれど、ビルの谷間にのぞく山の向こうの空は茜色に燃え、私はその色に明日の生命(いのち)を願います。秋には春のような躍動感は無いけれど、黄昏に安らぎを覚えるのは私だけでしょうか。
教室の窓から夕焼けが沈むころ、Yさんが大きな花束を抱えてエレベーターを昇って来ました。見ると淡いピンク色の小菊です。一抱えもあります。聞く特有の強い匂いが部屋いっぱいに。花が大好きな私は大喜びです。
そしてもう一つの紙袋には銀杏がびっしり。綺麗に粒の揃ったとてもきれいな銀杏。早速皮を割り大きなフライパンで転がしながら炙りました。ここにお猪口があったら絵になるのに…。ふと思った私です。
秋の日々は夕陽も綺麗です。夏の日のようにギラギラとは燃えないけれど、ビルの谷間にのぞく山の向こうの空は茜色に燃え、私はその色に明日の生命(いのち)を願います。秋には春のような躍動感は無いけれど、黄昏に安らぎを覚えるのは私だけでしょうか。
教室の窓から夕焼けが沈むころ、Yさんが大きな花束を抱えてエレベーターを昇って来ました。見ると淡いピンク色の小菊です。一抱えもあります。聞く特有の強い匂いが部屋いっぱいに。花が大好きな私は大喜びです。
そしてもう一つの紙袋には銀杏がびっしり。綺麗に粒の揃ったとてもきれいな銀杏。早速皮を割り大きなフライパンで転がしながら炙りました。ここにお猪口があったら絵になるのに…。ふと思った私です。