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演歌は暮らしの歌 [歌人生]

明日12月6日は教室から出て川越市にある公民館の一つ、伊勢原公民館への出張です。公民館での講座は全8回の長丁場、明日はその三回目、テーマーは『演歌』について。私と演歌の出会いは多分60年程前になる筈です。10歳ごろの事です。懐かしのその曲は神楽坂はん子さんの芸者ワルツ。先生は母でした。

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当時の母は未だ30代、着物姿の母は子供心にも見とれる程の美しさ。近所でも評判の江戸前の好い女。また戦争の傷跡が彼方こちらに残る時代でした。神楽坂は私の家からも近く、私たち(祖母と母と私)は音羽から早稲田へ引っ越して間もない頃でした。
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母は家にいる時でも着物姿が多く、近所の日本舞踊の師匠さんへ私を連れてよく通いました。私が最初に教わったの端唄の梅にも春。母は当時は流行っていた博多夜船でした。目の使い方がとても印象的でした。
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その私たち、母から社交ダンスも習いました。二人で芸者ワルツを歌いながら母のリードで踊ったのです。小学校で一度この歌を唄って叱られました。優しい先生で父の無い家庭と知っていたのですが、それでも「都ちゃん、そのお歌はお家でね」優し諭してくれました。
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さて話を『演歌』に戻しますが、演歌は暮らしの歌なのです。かつては日々になかにあった日本の暮らし、夫婦の愛、親子の愛、家族愛、そして男と女の出会いや別れ。人生の総てが演歌にはあるのです。それをそれぞれの歌い手が咀嚼して更に客観的に聞く人の心に伝える。それが演歌です。勿論いろいろな解釈はあるとは思います。微力ですが、その想いで明日の講座へ望みたいと思っています。

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