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寡黙の女(ひと) [青春の残像]

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寡黙という言葉、ミステリアスでありますが、調べてみたら古くは<未亡人の口数が少ないさま>を指す場合もあったようです。確かに未亡人か否かに関わらず寡黙の女性のほうが好感度が高い、すこし俗っぽく言えば「もてる」場合が多いらしいですね。
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さて私の場合、寡黙の女(ひと)であることへの憧れはあるものの、あまり好きではありません。人間関係を保つ努力には『話し合って、解りあう』我が人生はそれを真面目に頑なに実践してきました。しかし会話が邪魔になる時ってあるのですね。、そういうシチュエーションに居合わせたとき、寡黙であることが大人の会話なのかぁ~とふと思いました。
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昨日の事です。場所は近所の和食やさん。知人と食事をする私の姿がありました。ビールに日本酒少々では宴が盛り上がる訳もありませんが、内容はかなりシビアです。私の専門である歌談議に熱弁が飛び交う一方、私の心は楽しさとは裏腹に我が身の無力さを嘆いていました。
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ふと見るとまさかの光景、いつもは少しきついほどの眼力(めじから)がその時、全く別人と思わせるほどの慈愛の目に思えたのです。僅かな経験で『寡黙』を語るにはおこがましいのですが、口を挟まず寡黙になって聞く人になりきることが、心に同期出来る。それが幸せへの入口なのかもしれない。ふとそんな気がした春の宵でした。
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