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麦ごはん [演歌人生]

噛むとプシュッと、何だかコマーシャルの様ですが、実は麦ごはん。おかずは愛知産じゃこの佃煮と大きなトマト一個。美味しい、半分のつもりのレトルトパック、全部食べてしまいました。贅沢を云うなら、もう少しねっとり感が欲しかった。でも祖母の思い出がびっしり詰まった麦ご飯、遠い日が今ここに蘇ります。
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茨城県は筑波山の麓ちかく大宝という場所が祖母の故郷です。16歳で近隣の農家に嫁いだ祖母の実家は砂糖を商っていたとか。古い時代のお話。その祖母曰、“茨城のお米は特別なんだよ”。
何が特別だったのか、覚えていませんが、祖母はお釜に残ったご飯粒をすくって食べていました。一粒でも残しちゃいけないよ。お百姓さんが丹精込めて作るんだよ。そう度々、聞かされていたものです。
食の細い私の為に、味噌の香りがする焼きおむすびを作ったり、米文化が祖母の人柄そのもの。静かさと、大胆さを兼ね備えた明治の女。
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その祖母にせがんで、麦ごはんも良く炊いて貰いました。若い頃、かっけに悩まされた祖母でしたので、私の幼い時分から麦ごはんを良く炊いていた我が家。その記憶からでしょうか、今でも麦ごはんが大好きです。麦独特の香りとあの触感。忘れられない昭和の思い出です。 
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祖母・母・私と母娘三代で暮らした十余年の歳月、もっと祖母を知りたかった、もっと優しくしてあげれば良かった。後悔の気持ちは、丁度祖母と別れた17歳の時の儘です。おばあちゃんの愛情いっぱいに受けて育った私。その優しさはこれからも人から人へと伝えて行きたいと思います。

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軒先に倒れた病人を家で寝かせる祖母、帰宅した母が吃驚仰天。そんな無謀ともいえる程、大らかで度胸のいい祖母でした。まさに日本の母。(褒め過ぎ?、でも本当にそう思います)。

※トラ吉17歳と公園の紫陽花(2013.06.17撮影)

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