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夜叉の顔 [八重の狐]

夜叉をテーマにした歌は随分あります。殆んどが女の情念を描いているようですが…。取敢えず私、女性のつもりで生きて来ましたが、それほどの情念を持った事は無いし、もし持ったとしても憎しみの情念は案外すぐに忘れてしまう私です。愛しさだけが残ると思っています。私は愛しさとは慈愛だと思っています。儚いものを見る心です。愛の儚さは慈愛でしか救えません。
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ところで、此処まで生きてきてもまだ解らない事がたった一つあります。それは生涯で一度たりとも愛された事が無かったという事です。亡母や、祖母やから送られた大きな慈愛は今も忘れられません。しかし不思議ですが、亡くなった夫からも、大恋愛したと思った青春の日の恋人も、命まで掛けた最後の恋人も、彼らからの愛はすべて私の妄想だったとさえ今は思えます。
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(笑)今更どうでも良い事なのですが。やっぱり気になります。人間としても私は愛情深いし、努力家ですし、節操をもって暮らしていると思っています。人の何気ない言葉から持ちきれないほどの幸せを感じた日もあれば、遠い日のハガキを見て、少しだけ切ないい気持ちになる時もあるのに…どうして、何故、心から愛されたとい実感を持てなかったのでしょうか。今も解明されないまま時ばかりが過ぎてゆきます。
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