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足掛け十年たちました。 [夢半ば]

2018年もあと僅か。いろいろ反省すべきことはあるけでど、おしなべていい一年だったと思います。しかしかつて無い程、歳を感じる日々でもありました。大きな病気はしたことのない私ですが、今年は意味の分からない痛みや、意味の分からない胸苦しさ。勿論お医者様に掛かればわかるのでしょうが、そのつもりはありません。

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理由は『人事を尽くして天命を待つ』とは行かないものの、その時その時の環境の中で精一杯生きて来ました。四面楚歌で逃げ場のない日々も焦らず媚びらず生きて来ました。天井まで回る程の眩暈が6カ月、大火傷で一晩中水道の水をかけ続けた冬の日、命だけは助かりたいと願ったのは世の中の不条理に負けたくなかったからです。

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あれから6年が過ぎ私に笑顔が戻ってきた今、残すことは一つだけ。2009年にCDデビューした時に私が歌ったあの曲、『小江戸桜』の復活あるのみです。足掛け10年の歳月は当時の歌声や体力には劣るかも知れませんが心を込めて歌ってきた歌ですし、命を懸けて世に出した曲なのでどうしてもこのまま消えさせたくはありません。長い人生沢山の出会いと別れを経験しましたが、この歌だけは別れることは出来ませんでした。

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この曲が生まれるまでには春の喜多院、夏の夜には蔵造りの街並みをそぞろ歩き、某老舗料亭の奥座敷では雪景色を眺めたりと、沢山の時間を掛けてきたのです。年齢的には決して若くは無かったけれど総てを掛けての挑戦でした。今でも一コマ一コマのシーンが生き生きと蘇ります。

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実はこの曲の2コーラス目、親子三代…のくだりは私が祖母・母・私と続く宮本家の跡継ぎだった事をヒントに書きました。川越の名所旧跡や四季折々の情緒を盛り込んだこの歌ですが、さらに素敵な演出があるのです。2009年春、出来上がった曲はなんと踊りたくなるようなラテンのリズム、淡い初恋を描いたはずのしっとりした歌詞になんと軽快なチャチャチャ。しかし今思えば素晴らしい演出でした。

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この歌、修業時代からの歌仲間の間では大好況でした。また東京.神奈川と沢山のカラオケ大会や歌謡祭などでも歌い続けてきたので、その都度「あら川越の歌ね」と沢山の方に喜んで頂きました。

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その後のことは何度も繰り返し書き綴ってまいりました。運命の悪戯なのか。舞台どころか私は三度の食事にも事欠くように。夫が遺した負の遺産は私の命をギリギリにまでも脅かすことに。こうして私は無念ではありましたが歌手活動を一時的にでも断面しようと思いました。その数年後、私に歌の指導者としての道が開かれ今日に至っています。

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開講5年目を迎えた教室はいつも笑いが絶えません。その中から私が作詞をしたこの歌の話が持ち上がり、その力強い応援を頂いて新たな挑戦に向かって只今準備中。



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