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若しかして、あっ錯覚の人生。 [青春の残像]

夏かと見まごう午後の太陽、朝のニュースで熱中症への注意を促していたが、まさに起きてもおかしくない程暑い一日。でもでも暦は間違いなく10月4日、これでは体調が狂っても仕方がないですね。昼下がりの教室はかなり気温が上がって何時もの様に夕方まで冷房のお世話に。
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午後5時を過ぎて一人になった私、あれやこれやと行動を起こしてみました。壁には沢山のCDと10冊ほどのファイル。譜面がぎしりと、気が付いてみれば随分買い揃えました。新曲や多い中に、古い曲もすこしあります。すべてを覚えているわけではありませんが、懐かしい歌を自然に口ずさんでいる私が、時々います。
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気が付けば、あれからもう34年。何の事かと申しますと、結婚してからです。二度目の結婚ですが。知り合って間もなく一緒になりました。理由は離婚から10年ほどたっていたので、そろそろ老後の生活を考えての事でした。でも亡夫は、“私の歌に心を惹かれた”というのが理由でした。しかし今思えばそんな筈はないとも思います。
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ともかく39歳にして二度目の結婚をした私、その日から彼を送った日まで、ずっと働き続けていました。仕事が大好きでしたから。不動産・建築畑です。当時の私は、とも白髪になって平凡な老後を暮らす予定でした。しかしその夢は潰えてしまいました。人生とはまったく予期しないことばかりが起きるものです。
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私は薄情なのかなぁ~とよく思います。30年に及ぶ結婚生活だったのに、その後、一度も夢も見ませんし、今は悲しみもありません。しかしその歳月の中で得たもの、それは案外貴重な経験でした。歌手になれと促して応援してくれたのも亡夫でした。そして沢山のエピソードを残した二人の暮らしの中で、私はいつの間にか生きる力も身に着けていたようです。
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体も小さくひ弱に育った私、今日の様に長生きしている自分を想像したこともありません。きっと自分の方が先に逝く、本当にそう思っていました。一時髄膜腫とかいう病名を告げられたことがありました。もう10年以上も前のことです。しかし今も何の障りなく生きています。
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この道がどこまで続くか、誰にも分りません。しかし生きている以上は夢を持ち続けたいものです。大きな舞台はもう踏めないでしょう。目にも、足にも少しずつですが、異常が。ですが、これでいいのだと思っています。
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知人のY子さんとよく話すのですが、最期まで自分の力で生きていたい! そう二人とも考えています。 そのためにはまずは健康で仕事があること。それからいつまでも夢を見続けること。そこで来年からまた以前のように、小さな小さなライブを開催したいのです。お客様は20名ぐらいで充分。今までに覚えた歌、大好きな歌とお話で。小さなライブハウスか、近所になるTホテルのバールームなんか素敵でしょうね。そんな空想しながら、今日も夜が更けてきました。


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