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いまこの街に… [黄昏に向かって]

久しぶりのブログ更新です。去年、今年同じ4月、2年続いて愛猫たちが逝きました。そんな4月ですが、今年見る桜は、とても優しい桜に見えます。かつて夢中になって撮った家の前の八重桜、美しいけれど、人間に身勝手さが集約されたような可愛そうな桜。

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もう数十年もそこに立っている八重桜はおととしをピークにすこし疲れているようでした。全く手入れがなく、根本は道路との境に近く斜めになっているためすこし割れていました。しかし彼女(私にはそう思えたのですが)は懸命に踏ん張って最後の力を振り絞っていました。
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近所の人は愛でることもなく、その付近に集まる猫たちと世話する私への悪口雑言や猫への攻撃、薬剤が掛けられ、家々のバケツに溜まった雨水さえ一滴も残さず捨てられました。しかし私も8月の引っ越しには家猫しか連れてはきませんでした。
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それでもあの八重桜は今年もきっと重そうに首を垂れながら満開の花を咲かせていることでしょう。いつかはあの木の下にたくさんの人たちが,優雅で妖艶なあの姿を愛でる日を、きっと待っているのだと思います。花筏のように桜の下には一面の花びらがびっしりと。私の目にはしっかりとあの麗しい日々が焼き付いています。
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追われるようにあの町を出て今は川越駅近くの住宅地に住んでいます。ここにも桜がありますが、まだ若いソメイヨシノせす。4月から始まった花の競演は今はハナミズキへと変わりました。去年にトラキチ(19歳)今年に福三(ふくみ)3.5歳と続けて亡くした私です。しかし彼や彼女の残りの命を合わせてこれからも生き抜きたいと思います。

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何が起こるか、つらい事も、哀しいことも併せて人生。一度しかない人生ですから、生き抜くことが神様から課せられた試練だそうですね。でも試練な中から思考を超えた人生の味わいが生まれてくる気がします。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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