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待っていたのです…貴方を。 [黄昏に向かって]

2週間ぶりの連休です。体調は今一つと言うところに。幸いお天気も上々なので先ずは洗濯、つぎに大掃除。朝ごはんは野菜たっぷりなスープとマンゴプリンで済ませました。久しぶりの穏やかな朝です。
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洗濯を干そうと外に出ると、5月の太陽と悪戯な風が青葉を揺らしています。その時僅かですが白い小さな蕾を見たような気がした。慌ててカメラを構えてシャッターを切りました。PCで確認するとやっぱり花です。まん丸な蕾が小さくてラッパのような花になり沢山咲いています。
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私はなんだか急に眼がしらが熱くなって、だって私この日を待っていたのですから。去年の梅雨の頃でした。目を覚ました私は変な臭いを感じ庭に出ました。すると、すっかり景色が変わった庭の姿に吃驚。
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隣家から大きく張り出した枝がバッサリ落とされ、私の庭の中央に大量の惨害が捨てられ、青々と茂っていた木の上に伐採された枝が山積されていました。さらにブロック塀の外側にある枝を全部切られた樹の姿にも吃驚。丸裸にされ幹まで削がれていたのです。何か狂気を感じて怖ろしいと思いました。
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庭の中央にある名も知らない低木は、柏餅の皮に似た葉をつけますが、いくら調べてもその名は分かりませんでした。秋になり薬剤散布でしなだれたままの葉も少しだけ色づき、いつの間にか落ちて冬枯れになっていました。しかし驚いたことに、春になると新芽が吹いてきたのです。その生命力に驚きましたが、そこには命を繋ぎたい、そういう樹の心があったのかも知れません。そして5月も終わりに近づいた今日、一つだけ伸びた房に小さな花が見つかりました。
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私はちょと目頭に熱いものを感じました。感動というのか口では尽くせない思いです。待っていたのです私…、あなたのことを。5月の太陽を浴びて私は樹にそう囁いてみました。

 補足:すみません今回も間違って画像なしにUPして。気が付いて一部修正加筆して再度UPさせていただきました。


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